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テレジアの蒼い小窓

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がん患者学

Category最近読んだ本
2017.12.02
ようやく・・分厚く、内容の物凄い濃い2冊の本を読み切った。
こんなに引き込まれて読んだ本も久しいことだ。

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読もうと思ったきっかけは、過日、NHK-BSで、『ハイビジョン特集 百万回の永訣 柳原和子 がんを生き抜く(初回放送:2006年)』を観たからだった。

「柳原和子さん
1950年東京生まれ。東京女子大学社会学科卒業。筋ジストロフィー、医療過誤、薬害エイズ訴訟など、生命と医療に深い関心を寄せ、作品を発表してきた。自らがんを患い、二度の再発、十年以上に及ぶ闘病生活を続ける傍ら、執筆活動を中心に様々な活動を行った。2008年3月、死去」

端的に表現すると3行の紹介文になってしまうが、「長期生存を遂げた患者に学ぶ がん患者学」 は物凄い内容だし、「百万回の永訣」は「初発から六年後、がんが再発した。「早ければ半年」と告げられ、絶望と孤独にまみれた彷徨いから、一人の医師を選び信じて進むと決めるまで―。『がん患者学』を著したノンフィクション作家が、生を賭してがん医療のありかたを問い続けた六五〇日の記録。 (「BOOK著者紹介情報」より) 」とあるように。こちらも著者の、がんとの「闘う己」のすべてをさらけ出している内容。

読んでいて・・千葉敦子という女性ジャーナリストのことを思い出した。彼女もノンフィクションライターで優れた女性ジャーナリストだった。1980年代に乳がんになり、アメリカで治療を受けながら、闘病記を出版して、時の話題になった女性。立花隆が「こんな女性がいるのだ」と評したことでも有名だし、私も当時、彼女のような自立した女性の強さに目を見張り、ある意味、こうでなくては、と思ったこともあった。
が・・しかし・・現在の感想は違う。
二人に共通しているのは「他人に頼らない(甘えられない)強すぎるともいえる自立心」。
柳原さんは、がんと闘う自分を非常によく分析されていた。恐怖と孤独が拭い去れないかぎり、私はがんに勝てないと。
母娘関係や生き方、ストレスフルな生活から引き寄せたかもしれない「病」とわかっていらしたようだ。

時にすさまじく。痛々しいほどの「自己開示」は内臓を抉り出すような迫力で迫ってくるようだった。
現代の(当時)の医療のありかたの矛盾や、患者側にたっていない医療者への鋭い批判と、揺れ動く自身のがん患者としての心を赤裸々に余すとこなく執筆されている。

すでに10年は経過している本だけど、知らずにいた。
この時期・・なぜこの番組と本に出会ったのかわからないけど・・読んで良かった!と思えた久々の本だった。
しかし・・読み切るには・・・かなりのエネルギーが必要・・。
すさまじい闘病と内面からほとばしり、絞り出すような心の叫びに寄り添うときに求められるエネルギーなのかも。
誤解を恐れずに言えば・・病気になるべくしてなった(本人もそう書いている)のかもしれない。
でも、その病気からもどってきた方々もいらっしゃる・・。
その両方の生き方から学ぶことは多々あるのだと思う。

穏やかに・・自然を愛おしみ・・ゆったりと・・ゆるーく生きていくことはとっても素敵なことだ・・。

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